子供を放射能汚染食品から守る

放射線の食品照射は放射能が残らない

食品照射とは、食物にγ線、X線、電子線などの放射線を当てることによって発芽防止、害虫やカビ・腐敗菌などの繁殖を防ぐ目的で行われます。乾燥・加熱・冷凍などと同様の物理的な食品処理技術の一種です。

あくまで放射線を当てるだけなので、放射性物質が食品中に残るわけではありません。ですから照射された食品を食べても放射線被曝も起きません。これが、放射能汚染食品とは違う点です。

日本では、1974年からじゃがいもの発芽を止めるためにコバルト60のγ線照射が行われています。しかし、これ以外の食品照射は禁止されています。

食品照射を問題とする人たちは、「ビタミン・タンパク質・死亡・炭水化物などといった栄養素が変性して、発癌なのどの害を与えるのではないか?」ということを主張しています。食品照射による変性は、私たちが焼いたり煮たりしてして起きる変性ほど大きくありません。

現在世界各国で行われている照射量によって、身体へ悪影響が出たという医学的データはないようです。

輸入食品の多くは、放射線照射が行われている

AEAの「世界の食品照射許可品目リスト」(2006)には8種類の食品群、57カ国が登録されています。

内閣府の調査では、2005年の世界における食品照射処理量は総量で40万5千トン。
上位から列挙しますと、

中国    14.6万トン(ニンニク、スパイスなど)
アメリカ   9.2万トン(スパイス、食肉類など)
ウクライナ 7.0万トン(小麦、大麦など)
ブラジル  2.3万トン(スパイス、果実など)
南アフリカ  1.8万トン(スパイス、ハチミツなど)
ベトナム    1.4万トン(冷凍エビ、冷凍魚介類など)
日本         0.8万トン(ジャガイモ)

となっています。日本は食品輸入大国ですから、こういった食品を多数の国民が食べていることになります。