ブリは、スズキ目アジ科に分類され、北西太平洋に生息して回遊性する大型肉食魚です。
春から夏には日本沿岸域に寄って北上し、初冬から春にかけて沖合いを南下します。
温かい南方の海では、「瀬付き」といって回遊しないものもいます。
旬は冬で、太平洋が側より日本海側を回遊するものが、市場に出回ることが多いです。
産卵場は房総半島、能登半島より南です。
産卵期は南ほど早く2月から7月。
5年以上生き、1年で32センチ前後、2年で50センチ前後、3年で65~70センチ、4年で75センチ前後、5年になると80センチを超えてきます。最大で1.5m。寿命は7~8年くらいと言われます。
ブリは大きさによって名前が変わる出世魚です。
東京と関西での呼び名は以下のように変わります。
東京:モジャコ(幼魚)→ワカシ、ワカナ、ワカナゴ(10~15センチ)→イナダ(30~40センチ)→ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)
関西 :モジャコ(稚魚)→ワカナ(兵庫県瀬戸内海側)→ツバス、ヤズ(40cm以下)→ハマチ(40-60cm)→メジロ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)
ブリは天然物・養殖物があります
寒ブリと言われるように12月~2月までの厳寒期が旬です。
日本海を回遊するブリは春から夏にかけて北海道あたりまで北上します。
秋から冬にかけて南下し、このとき捕られるのがおいしいところから、
氷見ブリ、能登ブリ、佐渡ブリなど、北陸が名産地にちなっています。
■天然産地(漁獲量の多い順):長崎県、石川県、島根県、鳥取県、千葉県
■養殖産地(生産額の多い順):鹿児島県、愛媛県、大分県、長崎県、香川県、熊本県
以上のように天然物は日本海側を回遊しているブリが多く、
太平洋側を回遊しているブリも東北地方まで北上する物は少ないようです。
ですから、放射能汚染海域を回遊しているブリは少なそうです。
ただし、稚魚期は甲殻類、その後はイワシ類、アジ類、
イカ類などの回遊魚を食べる肉食なので、生物濃縮が気になるところです。
カンパチ・ヒラマサが類種の魚ですが、ブリと同じような生態をなので、こちらもかなり安全な魚でしょう。
またカンパチ・ヒラマサともに、高級魚なので、庶民がたくさん食べることはないので、あまり心配する必要はないかもしれません。
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